◆4月スタートのTVアニメについて
4月の番組改編で新たに37番組という
驚異的な数のシリーズアニメがスタートしたわけですが
皆さん、ちゃんとチェックしてますか?
4月スタートの作品は3ヶ月目!
順調なものは8〜9話目が放送されていますが
この8話あたりってのがシリーズアニメの運命の分かれ道なんです
というのは、放送局が7月の番組改編を判断する時期が
ちょうどこの6月なんです!
基本的にシリーズアニメは全26話
つまり半年間を想定してつくられています
素人感覚で半年も連続する番組って長いように思いますよね
連続テレビドラマは1クール13話ですし
でも、連続ドラマの場合は1時間に対して
シリーズアニメの放送時間は30分
つまりドラマの半分でしかないのです
だからシリーズアニメの1クールは26話が基本のはずですが
実は、最近26話に到達できずに終わってしまうものがあるんです
特番に邪魔されて1話だけ削ったり
制作がどうしても間に合わなかったり
事情はいろいろありますが
だいたいの場合は視聴率の不振
これによって消えてしまうアニメがあるんです
それをやるのが春夏秋冬の番組改編のとき
だからヘタをすれば13話で終わってしまう番組が実はあるんです
テレビドラマの場合、どんなに視聴率が悪くても
最終回まで放送しますが
シリーズアニメは容赦なく伐られるのです
いかにアニメが冷遇されているか!
実はこれはかなり深刻な問題なんです
アニメの場合、放送終了後に待ち受ける宿題があります
DVD販売です
ふつう、DVD1枚につき3〜4話が収録されますので
13話ENDは3〜4枚、26話は6〜8枚‥‥‥
これは大きな違いです!
だって1枚5000円〜8000円ですよ!
同じ1シリーズで2倍の売り上げの差ですよ!
それに6〜8枚ならば1シリーズ箱売りとしてパッケージ売りできて
特典や付録をつけてプレミアム価格をつけられますが
たった3〜4枚だとそれをやるにはキツい‥‥‥
ただでさえアニメ制作ってお金と手間がかかってしまい
それをDVDの売り上げで補っているのです
視聴率に脅えながらつくっているということがよくわかります!
そういう事情をふまえた上で
斬♪鮫が身体を張って贈る
夏季番組改編による6月ENDの候補番組!

夏季番組改編による6月ENDの候補番組
【 2004年5月30日現在 】
曜日時間タイトル放送局最終回放送回数
月曜深0:35-LOVE・LOVEtvk6/218話
深1:30-GANTZフジテレビ6/2111話
火曜深1:23-攻殻機動隊S.A.C. 1st,G.I.G.日本テレビ6/0824話
水曜深1:00-キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLEテレビ東京6/3013話
深2:58-クロノクルセイドフジテレビ6/0924話
木曜深0:30-この醜くも美しい世界BSi6/1712話
深2:12-恋風テレビ朝日6/2413話
土曜深0:55-モンキーターンテレビ東京6/2626話
日曜7:30-電光超特急ヒカリアン(再放送)テレビ東京6/27----
19:30-火の鳥NHK総合6/2713話
深1:30-せんせいのお時間テレビ東京6/2713話
火曜
木曜
深1:05-
深1:00-
神魂合体ゴーダンナー! 2nd.SEASONtvk
東京MXTV
6/29
7/15
(2nd)13話
金曜
土曜
土曜
深0:30-
深1:00-
深1:00-
光と水のダフネちばテレビ
tvk
テレビ埼玉
6/25
6/26
6/26
26話
土曜
日曜
日曜
深0:30-
23:30-
深0:35-
美鳥の日々tvk
ちばテレビ
テレビ埼玉
6/26
6/27
6/27
13話
火曜
日曜
日曜
深0:35-
深0:00-
深1:05-
花右京メイド隊LaVertetvk
ちばテレビ
テレビ埼玉
6/22
6/20
6/27
13話
日曜
水曜
深1:00-北へ。 〜Diamond Dust Drops〜ちばテレビ
テレビ埼玉
6/20
6/30
12話

げっ! なに? こんなに多いの?
13話で終わる作品、6コもある!
それも深夜枠ばっか!
いえいえ、勘違いしないでください!
これらはあくまでも現在(5月30日)入っている情報をもとに
予測したもので、確定じゃないんです!
それに『せんせいのお時間』UHFアニメ枠は
13話ENDを前提につくられています
時間帯移動の可能性もありますし
で。よ〜くみると
おかしなことに気づきませんか?
13話より1話短い12話があったり
26話より2話短い24話‥‥‥
これがさっき話したDVD販売を意識した番組終了です
その証拠に12と24って3と4の倍数ですよね?
DVD1枚3〜4話収録ですから
おそらく12話終了作品はDVD3〜4枚組
24話終了作品はDVD6〜8枚組で売られる
ことになるでしょう
ちなみにUHFで1作品だけ8話で終了しますが
これは全8話の作品が3作で1つの放送枠として放送されてました
ということは‥‥8話×3作=24話、ほら!
こういうことなんです
ちなみに11話ENDという奇妙な作品がありますが
これは‥‥‥‥もうおわかりですよね?
多くは語りません。ご想像にお任せします!
これをご覧になっている頭の良いみなさまなら
これから先の予測ができますよね?
ええ、そうです!
そのうち必ずでてきますよ!
16話、18話ENDの作品が!
でも‥‥‥それにしたって短いの多すぎ!
確かに今年はオリンピックがあるから
その特番のあおりを受けているんだろうけど
4月スタートがこれだけバッサリ伐られるの?
うーん。やっぱ冷遇されてる。アニメって‥‥‥
また1つアニメ枠が減っちゃった!
BSiで木曜深夜0時30分から放送されている
『この醜くも美しい世界』
6月17日に最終回(12話)となりますが
その後枠の『アニクリ(仮)』は
アニメクリエーターを招いたトーク番組だそうです

◆4月スタート番組解説(1)
では、そのほかの作品をさらっと見ていきましょう!
まず日本テレビ系列火曜深夜0時53分からの
『MONSTER』
浦沢直樹さん原作のミステリーですが
話がしっかりしてて見応えがあります
時間帯が深夜というところが良いです
ところで話がしっかりしている‥‥という点で
意外なものが出てきました
テレビ東京系列水曜深夜1時30分からの
『鉄人28号』
これ、意外でした!
前回『昭和年代の大人を抱き込む』と書きましたが
チェックしてみると面白い!
ちゃんと昭和初期のような設定になってるし
無敵の人型兵器=鉄人を生み出した理由をめぐる
金田少年の葛藤がなんだか生々しいです
斬♪鮫、改めて制作スタッフの皆様にお詫び申し上げます
それに対して反対な意味で意外な作品
TBSで火曜深夜2時54分に放送されている
『忘却の旋律』
GAINAX原作、J.C.Staff制作という
アニメ界の2大看板制作会社がタッグを組みながら
厳しいスタートをきっています
もっとも批判のネタになっていのは
『あの背景の仕上げ方はねぇだろう!』だそうで
いろいろと物議を醸しているようです
一説によると
J.C.Staffの背景部門のメインスタッフが
テレ東新枠としてスタートした『せんせいのお時間』でとられ
ああなってしまったとか‥‥‥まあウワサですが
GAINAXが絡むとただじゃすまないという伝説が
また1つ産まれてしまったようです
冬場のJC、今夏も冬眠?
UHFローカル各局で深夜放送されている
『光と水のダフネ』
6月末に最終回(26話)
テレ東で日曜深夜1時30分から放送されている
『せんせいのお時間』
同じく6月27日に最終回(13話)
つまり7月からJ.C.Staffが制作する放送作品は
『忘却の旋律』の1つだけ‥‥‥
毎年、J.C.Staffの夏の放送作品は少ないんですが
‥‥‥なんで?

◆4月スタート番組解説(2)
そして、忘れてはならないあの話題作
では、いってみましょうか!
斬♪鮫がお贈りする『今からでも間に合うMADLAX』
第1話『銃舞−dance−』
■4月5日放送
前回(4月14日)の開設版で解説済みです
第2話『紅月−crimson−』
■4月12日放送
【ストーリー】
欧州の大国ナフレスの高校生マーガレット・バートン
貴族の血を受け継ぐ彼女は優雅な暮らしをしていた
そんな彼女はとある日に靴屋の軒先でみつけた靴から
彼女の失われた記憶がちょっとだけ甦る
【コメント】
ついにもう一人の主人公・マーガレット登場!
でも天然ボケ、というか『無意味にボケすぎー!』
桑島さん。ひさびさのヒロイン役だというのに‥‥‥
なんてツいてないのー!
ラストの『赤い靴』=血を思い出すための最後のセリフは
1話のストーリーのスタイルとまるで同じ!
第3話『蒼月−moon−』
■4月19日放送
【ストーリー】
自分を狙撃してほしいと依頼する陸軍司令官マクニコル
依頼を受けたマドラックスは狙撃前夜にマクニコルと密会
なぜ自殺するのか、その真意を聞き出す
【コメント】
なぜ、密会するの?
(通信手段なんていくつもあるのに)
なぜドレス?
なぜ寄り添う?
かなりツッコミどころのある話です!
確かにマドラックスの過去を掘り下げるキーワードとなるような
演出だと示唆しているようですが、すべての意味で中途半端です
そんなもんだから宿敵リメルダの存在感が霞んでしまった!
(宿敵ってほど大した腕じゃないけど)
頼む、どうにかして!
第4話『誘惑−ask−』
■4月26日放送
【ストーリー】
ナフレスの政治家モレイ議員が殺された
事件を捜査していた刑事の捜査線で
モレイの娘・アンヌが浮かび上がる
彼女が通っていた高校に向かうが
そのときマーガレットと出逢う
【コメント】
ついに黒幕(フライデー)の登場、らしいです?
ハッキングされたコンピューターの文字
『エル・ダ・タルータ』から事件の裏に
世界の諜報システム『エシュロン』を凌駕する
国際情報犯罪組織アンファンが関わり
情報操作をして刑事を社会的に抹殺するあたり
ちょっとだけ緊迫感がでてきました
ただその情報操作の行程が
映画『インターネット』をパクっていて
目新しさはないんですけどね
あまりそこらは得意じゃないみたい
第5話『無在−zero−』
■5月3日放送
【ストーリー】
内戦地域ガザッソニカに物資の輸送を依頼されたマドラックス
その物資の正体は反政府組織ガルザの首領ミーン・デュルクの
息子クリスだった
ガルザ本部に向かおうするクリスとマドラックスのもとに
宿敵(?)リメルダが立ちはだかる
【コメント】
なんでマドラックスがメインの話って笑っちゃうんでしょ?
『美しく、しなやかで‥‥‥それで強い!』
このセリフに思わず噴き出しました
そりゃね。ただ跳躍して
1発でリメルダのライフルを落としてしまうんですから‥‥‥
(拳銃でライフルを落とすって‥‥‥)
リメルダを出し抜くのも、ただの跳躍じゃ‥‥‥
ラストでデートの約束にましてしても裏切られたマドラックスの一言
『うそつき』はもうワンパターン。逆に『ああ、やっぱり』
どうやらセリフで墜とするパターンがお好きなようで
だったらもう全編そうしたら?
第6話『遺言−leave−』
■5月10日放送
【ストーリー】
ある日、マーガレットはパーティーに招待される
同級生のロペスはマーガレットを強引に誘惑するが
それを阻んだのは‥‥‥
【コメント】
マーガレット、必殺の膝蹴り炸裂!
倒れたロペスは、思わず絶句
ロペス『なんだよ、なんでそんなワザ、使える!』
マーガレット『なんでだろう‥‥‥』
自分でもよくわからないマーガレット
それはマーガレットは12年前に失われた記憶にあった
このときマーガレットの覚醒が始まった
‥‥‥と行くと思いましたが
エリノアですか‥‥‥‥
ある意味、見事!
第7話『繪本−nature−』
■5月17日放送
【ストーリー】
マーガレットは自身が秘蔵する本の破れたページを捜すため
本の探偵エリック・ジダンに捜索を依頼する
エリックは本に書かれた文字がガザッソニカの古代文字(エリアス)とわかり
ガザッソニカの内戦地域ドアイホへと向かう
だが、その途中でマドラックスと遭遇、エリックのガードをすることに
その直後、謎の部隊による襲撃を受ける
辛くも脱出したエリックは、国際情報組織で、死の商人のアンファンが
自分の持つ本(セカンダリー)を狙っていることを知る
【コメント】
ようやく話が繋がってきましたね
マーガレット=セカンダリー=アンファン=ガザッソニカ=マドラックス
それらを結ぶのが12年前のガザッソニカの事件‥‥‥らしいです
本(セカンダリー)はその時に失われた禁断の本で
それをマーガレットが所有している
今回、その事実が発覚し、すべてが動き出したってかんじで
なんだか、よーやく第一話がスタートしたようです
本当、ここまでの間、やたら長いプロローグでした!
それと今回注目したのが
マドラックスがミラー越しに後続車のタイヤを撃ち抜くシーン
あれ自体は映画『ミッション・インポッシブル2』のパクリですが
1発でなく、3発ってところがリアリティーがあって良かった!
第8話『魂言−sorl−』
■5月24日放送
【ストーリー】
マドラックスを護衛につけた本の探偵エリック・ジダンは
アンファンの追撃をかわしながら内戦地域ドアイホ村へ
その地で謎の女性・クアンジッタと出逢う
クアンジッタはエリアス文字=サルオンの信号に精通していて
マーガレットから依頼された本(セカンダリー)を解読
本には謎の言葉『サークス・サーク』と書かれていた
さらにクアンジッタはエリアスで書かれた壁画の洞窟へと案内する
洞窟には謎の少女・レティシアがいた
壁画に描かれた言葉『エル・ダ・タルータ』を見ているうちに
エリックは失われた記憶を取り戻していった
そう、彼もまたガザッソニカ事件の被害者だった
記憶を取り戻したエリックは
マーガレットへの手紙をマーガレットに託し投身自殺
手紙には『ありがとう』の言葉が記されていた
【コメント】
いままで隠しに隠してきたカードが一気に出てきた
それもノーヒントで待ったなしで!
とにかく謎&伏線だらけ!
重要なことやキーワードを
ドライな極め台詞でかたづけていくの!
ストーリーの整理がつかないうちに
クアンジッタ、ナール、レティシアを出しちゃったし
話がグチャグチャになったまま終わったかんじです
だいたいエリック自体がガザッソニカ事件の関係者で
カーナビノイド(記憶封鎖)していたという設定は卑怯だし
さっさと投身自殺させるのはもっと卑怯!
せめて葛藤シーンぐらい入れてほしい!
どんな事件だったのか、リアクションがヒントになるのに!
あいかわらずマドラックスはマドラックスで
銃身で剣歯を食い止める曲芸をやってるし!
第1話のドレスのほうがまだマシ!
完全に視聴者無視、シリーズ最悪のお話でした!
第9話『残香−scent−』
■5月31日放送予定
第10話『侵蝕−dive−』
■6月7日放送予定

‥‥‥‥‥すいません
また辛口になってしまいました
でも酷すぎます
某掲示板で『いつになったら面白くなるんだ?』と意見がありましたが
そのと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜りです!
で。ここまでの話を振り返っていろいろ考えたわけです
なぜMADLAXはおもしろくない!のか
それで出たその結論というのは
『1時間のお話を30分でつくってないか?』
‥‥ということです
各話ごとに違うストーリーをつくって
ちゃんと起承転結しています(6話まではね)
さらにその中にマドラックスやマーガレットの過去の伏線を張って
シリーズ全体の流れを組み込んでいます
確かにそれはお話としてはキレイでしょうが
見ている側は何が何だかわけわからないんです!
これって連続ドラマによくある手法のようです
連ドラは毎週1時間の放送ですので、それは可能ですが
連続アニメの放送時間は毎週30分
CMなどの時間をあわせるともっと少ない時間です
それをムリに濃縮するとああなるのでは?
ただでさえあの話はやたらと人間関係や背後関係が複雑なため
それを説明するための会話やしがらみがくどくどになっていて
さらにどこまでが伏線だか演出だかわからない部分もあって
時間に追われながらとんとんとストーリーが展開して
マドラックスが『最強のエージェント』と呼ばれる由縁の
銃撃シーン、格闘シーンといった
見せ場が削られているのでは?
その削った部分が実はファンが一番望んでいるもので
それがないからつまらないってことになっているのでは?
いくら他のキャラクターが
『美しく、しなやかで‥‥‥それで強い!』
‥‥‥といってもそれでは説得力がありませんよね
だって。ないんですから!
マドラックスが凄い実力をもっているというシーンが!

それに比べて『NOIR』では1話で霧香が見事な殺戮をしました
だからノワールはその後で複雑なストーリーになっていても
『最強の暗殺者の2人』という土台があって説得力がありました
その意味で第一話が肝だったわけですね
ここでボタンのハメ違いをしてしまったことが
MADLAXの手痛い批判に繋がっているのではないでしょうか?
やっぱりツカミは一番大切だということですね
とりあえず一度は見てミソ!
いろんな意味で話題となっている
『MADLAX』
月曜深夜1時30分からテレビ東京系列で放送中です

◆仁義なき戦い!『ONE PIECE』VS『火の鳥』
ところで、4月スタート新番組のなかで
業界で注目されている枠があります
日曜夜7時30分から8時までの時間です
NHKが『アニメの大河番組』を目標に
夜7:30から『火の鳥』が4月からスタートしました
はたしてフジテレビが誇るヒットアニメ『ONE PIECE』
どこまで肉迫できたのか‥‥‥‥
4月〜5月の番組視聴率は以下のようになりました!

番組名\放送日4月4日4月11日4月18日4月25日5月2日5月9日5月16日
ONE PIECE このデーターの掲載はできません
火の鳥

ダメなんだ。視聴率を載せるの
う〜ん、困ったな。ど〜しよ‥‥
‥‥‥(考え中)‥‥‥‥‥
‥‥‥具体的な数値を掲載することは?
ってことは、数値じゃなければOKなのかな?
だったら、こういうのはどう?
週間アニメ番組高視聴率ベスト10から検証する両番組のランキング!
‥‥出てくるかな?

番組名\放送日4月4日4月11日4月18日4月25日5月2日5月9日5月16日
ONE PIECE 4位特番野球中継7位5位5位特番
火の鳥 6位4位7位9位(圏外)(圏外)(圏外)
これらの順位は日曜〜土曜に放送された全アニメ番組の視聴率上位10位までランキングしたものです
『ONE PIECE』は日曜19:00から19:58までの『アニメ7』のデーターをもとにしております
なお、4月11日は『ジャンクスポーツスペシャル』、5月16日はバレーボール中継のため『ONE PIECE』は放送されませんでした
また(圏外)は視聴率がベスト10圏外だったことを意味します


や〜! 出た、出た!
注目は『火の鳥』第1話が放送された4月4日!
この日は、日テレでは巨人阪神戦
TBSでは『さんまのからくりテレビSP』など
他の放送局でも軒並み高視聴率番組を当ててきていますから
『火の鳥』の6位はなかなかの善戦ではないでしょうか
でも、やはり『ONE PIECE』が一枚上手だった
というのが、今回の斬♪鮫総評です
でも、まだ2ヶ月目ですからね
お互い、先の道のりはまだまだ長いですので
これからの展開を注目していきましょう!
(あ〜、どうなるかと思った!)
そんな『火の鳥』は6月末で最終回です!
そうなんです! 『火の鳥』
6月27日放送の『第5部未来編・その2』が最終回なんです
代わってその後枠(NHKアニメ劇場)作品は
『アガサクリスティーの名探偵ポワロとマープル』
すでに第1回のアフレコも終わっています
こちらは7月4日(第1回)の放送予定です

◆『クロノクルセイド』事実上の打切
フジテレビ系列で水曜深夜2:58から放送されている
『クロノクルセイド』
6月をもって放送を終了することとなりました
2003年11月24日に記念すべき第1話がスタート
しかしはやくも第2話で深夜アニメ禁断の数字をマーク
その後も年末年始スタートの新番組の登場に伸び悩み
1月19日(第8話)で初の零コンマ台を記録
ファンの間で13話ENDのウワサが飛び交う中
ヒロイン・ロゼットを主人公に扱うストーリーに変更した結果
以後は安定した数字へと持ち直し
第16話『信仰者』でシリーズ最高の数字を達成!
4月番組改編を乗り切ったものの
放送枠が月曜深夜から水曜深夜へと移動
しかも午前2時58分スタートというかなり深い時間帯へと移り
数々の特番によって隔週番組となってしまい
ついに24話完結という事実上の放送打切となってしまいました
足かけ半年に渡って放送し続けてきた『クロノクルセイド』
最終回は6月9日深夜2:58分からの放送です
鬼門のCX深夜枠!
この放送局の編成はアニメに本当に厳しいです!
『ROD』は20話、『GANTZ』は11話で放送打ち切り
夏から放送開始の『Girlsブラボー』も『1stシーズン』という
サブタイをつけました(つまり放送は13話です)
とくに深夜アニメ番組は視聴率が悪くなると
『2話連続放送』で巻いて終わらせる傾向があります
それに比べてアニメの殿堂・テレビ東京は
視聴者からの質問の答えとしてハッキリ言ってます
『アニメは制作期間が長いので急に打ち切ることはありません』
こちらは確かに最後までちゃんと放送しますね
(ただ‥‥最近13話で終わる作品が多くなってきていますが‥‥‥)

◆『ふたりはプリキュア』絶好調!
テレビ朝日系列で日曜朝8:30から放送中の
『ふたりはプリキュア』このところ絶好調です!
この作品は高校生2人(なぎさ&ほのか)がヒロインで
かわいい宇宙人(メップル&ミップル)との出会いがきっかけで
キュアブラック、キュアホワイトに変身!
地球を守る女戦士として悪に立ち向かうというお話です
ストーリーがしっかりしていて
思わず前回(4月14日開設版)で絶賛してしまいました
その後視聴率はグングン鰻登り!
4月は常に全アニメ番組のトップ視聴率ベスト10にランキングされ
ついに5月16日の友華ちゃん登場の回
(16話『ストレス全開! マドンナはつらいよ』)で
少年ジャンプ連載人気作『金色のガッシュベル!!』を抜いて
朝のアニメ枠で堂々の視聴率首位!
すごい! 土曜ゴールデン枠の『しんちゃん』をあっさり抜いちゃった!
何気に『ドラえもん』と肩を並べてるし!
さすが東映アニメーション&川崎良さん!
女のコのハートをしっかり射止めちゃいました!

もーこーなったら次は映画化でしょう!
『ギャラクシーエンジェル』と朝夜枠をトレードしたカタチ!
これに慌てたのがテレビ東京!
今度の夏の番組改編で
『マリア様がみてる〜春〜』
日曜7時30分スタートという超異例の編成で立ち向かいます!

◆これからはじまるアニメ動向
(1)『げんしけん』待望のアニメ化決定!
月刊アフタヌーン(講談社)に連載されている
木尾乃目さん著『げんしけん』
TVアニメとして制作されることが発表されました
げんしけんとは『現代視聴覚研究部』
つまり『アニオタたちのサークル』
大学のアニメオタクの生活を描いた作品です
私も前回(4月14日開設)時に
『げんしけん』のテレビ化を強く推しました

ついにTVアニメとして本格的な制作に入ったとのことです
また『げんしけん』にでてくる劇中アニメ
『くじびきアンバランス』
同時制作されているとのことです。
『くじアン』は劇中では『萌えアニメ』として扱われています
(『らぶひな』+『シスプリ』+UHFアニメ?)
ただ、劇中の『くじアン』は制作準備期間の大半を
第1話ばかりに力を注ぎこんでしまい
2話以降の作画が〆切間際のやっつけとなってしまい
(ここらは×イナックスあたりがモデル?)
監督をファンがボロクソに非難して終了してしまった問題作!
(『×スト・ユニバース』の臭いもありますね?)
つまり作る側にたったとき
『今的にマニアックだけど
    どこかいいカンジに荒んだクソアニメ』

ということが要求されるひじょ〜にムズいアニメなのです
単純に『くじアン』=萌え新番組という解釈で作ると
『あり? 原作とかなり違うぞ?』とか
『も〜萌えの時代じゃなかんべぇ〜』
‥‥とどこかのBBSで非難されて100パーコケます!
『げんしけん』とのバランスをとる意味で
萌え路線フルスロットルで全力疾走をするよりも
90年代に席巻したコミケブームを彷彿とさせる演出
つまり古典をリバイバルするつもりで作ったほうが
アニオタ&一般視聴者ともに楽しめる作品となるでしょう
アニオタワールドをアニメ化すること自体が異例で
どんなことになるのか誰も予想できませんが
そのヒントとなるのがシナリオライターです
構成は横手美智子さん
脚本は池田眞美子さん、中瀬理香さん、吉田玲子さん
平見 瞠さん、高橋ナツコさん、小林靖子さん‥‥‥
という主要女性アニメライターを揃えてきたところをみても
主人公=笹原からみたアニオタのための作品ではなく
一般人=春日部咲からみたアニオタ界のドラマを描くつもりです!
(その角度からの制作はどうやらアフタヌーン編集部提案らしいです)
業界震撼の問題作、はたしてどの放送局、時間で放送か!
(こういった異色作品はテレ東深夜の専売特許でしょうね)
公式HPを開設しました!
『げんしけん』
『くじびきアンバランス』

(2)gimik制作『うた∽かた』発表!
後藤圭二さん、きむらひでふみさん、門之園恵美さんによって
結成されたトップ・アニメーショングループ『gimik』
次回作『うた∽かた』が制作発表されました
後藤圭二さんは作画監督出身の監督さん
前回後藤さん初監督となった『キディ・グレイド』の舞台は未来の宇宙
その意味で『機動戦艦ナデシコ』で培われたノウハウが継承され
キャラクターやメカニックデザインの話題性ばかりが先行し
そのぶんストーリーが犠牲となってしまいました
今回は鎌倉での日常生活と、かなり方向の違う作品となりそうです
現在月曜深夜に放送されているシリーズアニメは
逆に脚本の妙なこだわりで作品を犠牲にしていますが
何事もバランスが大切ですよね!
『うた∽かた』に期待しましょう!
ナデシコといえば‥‥
もう1つの『機動戦艦ナデシコ』後継作
『宇宙のステルビア』を手がけた
佐藤竜雄監督の話題を1つ
こちらでも『宇宙のステルビア2』の企画が出されてますが
佐藤監督のHPの日記によると
だいぶ先の話になる見込みだそうです
佐藤監督はやる気満々なんですが
制作元のXEBECのスケジュールが都合つかないとのこと
で。あらためてXEBECの制作予定をみると
『ロックマンエクゼ』
テレビ東京で土曜朝に放送中
『蒼弩のファフナー』
7月4日から放送開始です
『ディノブレーカー』
秋スタートで進行中です
『魔法先生ネギま!』
年内前倒しの可能性が出てきました
確かに超ハードスケジュールです!

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