2008年夏季[6月★前哨戦]
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秋葉原無差別殺人事件によって、お亡くなりになられた方々に、
心より、ご冥福を、お祈りいたします。
また、ご遺族の皆様には、月並みではございますが、
謹んで、お悔やみ申し上げます。

あにめチックターミナル





テレパシー少女♥蘭
【脚本】中村 誠さん 【監督】大宙征基さん 【制作】トムス・エンタテインメント
視聴日6月21日(土曜)18:25-18:55
放送局NHK教育テレビ
第1話『蘭、テレパシー!〜ねらわれた街〜』
■ ムラッとωMOEZOの批評

[ストーリーについて]
結論からして非常に長い第一話であった。
ヒロイン・蘭の平凡な日常が、謎の転校生・那波翠の登場により
テレパシーを覚醒するまでの顛末が<淡々>と描かれて居た。
然し、残念な事に、それらは終始<淡々>であった。
部活>家庭>デート>夢>転校>平手打ち______と
舞台転換が激しい上、各々の舞台で担っていた役割が異なり
散漫で一貫したテーマのないまま終わった、と云うのが
此の物語の第一話の正体である。ただでさえNHKと云う物は
CMと云う<息抜き>が無い媒体である。此では見て居る側の
集中力が散漫と為ってしまう。
其れが如実に顕れたのは、クライマックスの蘭の覚醒である。
翠の挑発に覚醒するに至った蘭のテレパシーが
あれほど使いこなせる物なのか? 疑問が付き纏う。
蘭のテレパシーが先天性の物であるならば
又、其のテレパシーの力たるや強大な物であるとするならば
此まで過ごしてきた人生の中で、必ず顕れて居る筈である。
だが、その片鱗が、あの平和を絵で描いた家庭環境の中から
窺い知る事が出来ない。ただ平凡な中学生が、ある日突然
人智を超えたテレパシーを使える様に為った______
それだけである。



[キャラクターの魅力について]
この物語に於いて、作り手側が気を配ったのは
ヒロインが物怖じしない性格であると云う事であろう。
顕著たる点はクライマックスである。恐らくは、翠がテレパシーを
自由に操り、攻撃を加えてきた処で
<次回に続く>となるべき性格の物を
<言いたい事があるなら、はっきり言いなさいよ>
と平手打ちをする______其処まで描いて終わる事に
此から巻き起こるであろう様々な出来事に対し
蘭がどう行動するのかを語って居る。
ただ、剰りにも<分かり易い>ため、此の第一話のみ見れば
今後の展開が判ってしまった気がする。
次にキャラデザについてであるが、あのボサボサの短髪は
如何な物か。顔立ちも古典的で深夜アニメを見慣れて居る
者の意見として戴けない。もっと検討の余地があるやに思う。
唯一の救いとなったのが制服である。オレンジのリボンと
茶色の制服は如何にもコスパ的にして今的である。
如何せんブルマまで今的に短パンにする必要は無かろうに。



[その他の気になる処]
・パンを加えた遅刻娘がネグセのまま学校に走るは
今更であろう。<お約束>の部類の中でも古典に値する。
・ふれあい銀行で火災を起こした銀行員は
あれ程まで火力のある100円ライターを所持して居る物なのか?
・漬物会社勤続20年の父の善玉菌蘊蓄が何ともNHK教育テレビである。
・舞台を横浜と設定して居る処が個人的に気に喰わない。
・蘭の棲んでる家は耐震基準に見合っているのであろうか。


フルメタル・パニック-The Second Raid-
これは2005年7月に放送された作品の地上波初放送作品です
視聴日6月26日(木曜)25:00-25:30
放送局テレ玉
第1話『終わる日々』
■ ムラッとωMOEZOの批評

[ストーリーについて]
非常に難解である。第一話の概要を整理しよう。
バリク共和国の民族紛争に託けて
政府軍マレス大佐による反政府住民の虐殺が繰り広げられる中
ミスリルが介入、難民たちを収容し移送する作戦を
遂行する。だが当初ミスリルが想定して居たバリク政府軍の
武装に於いて<持って居る筈の無い>対ESCミサイルが使われ
難民輸送の空路を絶たれる。そこでバリク軍の地上射爆拠点を
相良宗介が潰し乍ら、移送空路を確保する作戦行動に出るが
輸送ヘリは戦闘空域から脱出出来た物の相良宗介のASは
次第に包囲される。マレス大佐の意図がミスリルのASの
捕獲にある、と見越す相良宗介、だが退路は無い。其処に
TDD-1テスタロッサから無電が入り、タボリ市街の橋上で
取り囲まれる。両岸には政府軍の全車両が方位する。
圧倒的不利な状況下、河からTDD-1が浮上、相良宗介を
収容し全弾発射とともに河深くへと消えた。
斯くして難局を乗り越えた相良宗介は、日本の学校へと帰還し
期末試験に臨むが、千鳥かなめのノートはTDD-1に置き忘れ
殴られる__________と云う顛末であった。
此の程テレ玉に於いては<フルメタ>の初回シリーズからの
連続放送の為、噺は理解に足り得る環境であったが
此を初見した者______殊に3年間のブランクを置いて
初めて見た当時のWOWOW視聴者は如何な物であっただろうか?

将にマニアに向けに創られた作品であったと推察する。

[脚本の魅力について]
<フルメタ>はストーリーが軍事的嗜好性の強い作品であるが
時折独特のギャグを交えて居る処が面白い
今回はかなめのノートを、遙か2千キロ彼方の
TDD-1に置き忘れてきた事がかなめの逆鱗に触れた
加えて<男の穴は御免だな><嬲り殺しだな>等の
ドライな台詞が漢の世界に華を添える。

<ドルアーガ>の表裏1話と云い
賀東招二氏。なかなか喰えない脚本家である。


[総合評価]
<無印>から<TSR>へ______
GONZOから京アニに引き継いだとされる<フルメタ>
我々の見地からして<京アニ=萌え>と云う概念のある中で
京アニが萌え以外の題材でも戦闘能力がある事が証明され
極めて新鮮な体験をさせて貰った。
只、<ハルヒ>が宇宙的アニメ、<らきすた>が埼玉的アニメ
であるとすれば、評価は其れに劣る。
拠って<フルメタ>の舞台が世界であるのならば

<世界的アニメ>と評価するのが妥当であろう。


その動き、主宰は、読んでましたよ・・・・
くうぱ亀吉より業務連絡
「前哨戦」が、始まる前に、主宰が、託した、伝令です。

ヤツのコトだから『フルメタ』を極1位にすると思う
そしたら『あにめチック』は永久に
京アニを批判できなくなるからね
もしヤツがそ〜ゆ〜動きにでたら
ランキング外の名誉賞にでもしといてね


この言葉に従い、「フルメタルパニックTSR」は、
「あにめチックな税関検査」では、MOEZO賞と、いたします。
MOEZO! ぐっじょぶ!



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