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 つーワケで！ 見事にイミグレを通関し 無事ロシアに入国しました――――ッ！  極東ロシア時間17:30、コルサコフ港をバックに 声高らかにあにめチックです！ いや〜！ ココがサハリンですかーっ！ おっと。私が入国審査を受けてる間に大桟橋に新たな船が到着してました！   え？ アレが北方領土に行く船ですか？ あらぁ‥‥ ごく標準的な日本人なら純度100パーの天然痘入りの試験管を投げつけ 一ヶ月後には北方領土のロシア人の大半が死滅してるはずですが ただ写真を撮るだけでコトなきを得たんですから ロシア政府は、私の器の大きさに感謝すべきですよね？ さて。よーやくロシアな土地にたったワケですが 本日の行程は、まだ終わりぢゃありません！  このコルサコフはホテルが数軒しかないとゆー辺境のド田舎な港町！ 今日は日没までに州都・ユジノサハリンスクへとバスで向かいます！ つっても。そのユジノサハリンスクまでのバスが出てるのは こっから約 2km 先にあるバスターミナル！ そこまでは徒歩移動です！   そんなワケでフェリーターミナルから歩き出しましょう！ 見てろよ〜！ 太陽もビックリするぐらいの   137km 後方の宗谷岬に背中を預け 見ず知らずの未開な地に一歩を記す！ ユジノサハリンスクまでバス移動？ 送迎がない？ てコトは オヌシ、空バウチャーを切ったね？ ――――などと勘ぐったそこのロシア通な皆さんに言っときます！   今回、私が手配したのは正規代理店発注の自己組立型個人旅行です！ 船代とホテル代だけ前払いし、送迎をヌくとゆー 代理店が一番オイシー手数料を喰い損ねた形のバウチャー発行です！ 何せ送迎１件につき１万円ですよ？ 車で１万円、バスなら405円――――さあ、どっちとる？ まあ。それでも高級車・ジルなんかで出迎えしてくれるんなら 乗ってやって良いけど、どーせ日本からガメてきたトヨタのランクルでしょ？ さて。そんな旅テクなハナシはともかくとして 大きなロータリーへと辿り着きました！   このロータリーを昼下がりの二度寝のよーに ゆるやかに左折し、港を左に見ながら歩きます 正面に大きな丘陵を見据えれば正解です！   クソッ！ こんなにチマチマ歩いてたら 脚が二本になっちゃうよ！   そんなTOKYO MXの日曜 橋を渡ると、次のチェックポイントが見えてきました！   植民地時代の遺物・拓銀・大泊支店です！ いまでは廃墟と化した、この年代物の建物の前から ズゥゥゥゥンと伸びるのがソビエツカヤ通り！   この通りへと入ってきます！ 木立で覆われた稚内公園をヌけると   道は一気に急勾配となり始めました！ この勾配がコルサコフ＝ユジノを旅した先駆者の間で 『 地獄の急勾配 』『 心臓破りの大泊登山 』などと恐れられてますが 実はこの通りの一本左に平行する道のほーが歩きやすいとゆー事実は オモシロいから隠しておきましょう！   さて。そんな道半ばにして倒れた先駆者たちの屍の埋まる ソビエツカヤ通りをグイグイ登ってくと   街路樹の中から街並みが徐々に姿を現してきました！ そう！ このコルサコフは丘の上に街が形成されてるんです！ そして街路樹が一気に消えると、ドーンと市街地へと変貌！ まるでインチキマジシャンがやる鉄板芸のよーなので 『 ふざけんな！ 』の一言をお見舞いしてやるのがココでの それでもなおソビエツカヤ通りは怯むコトなく登り坂を続けてますので ココは一つ修行僧的概念を捨ててアスリートになった気分で グリコーゲンのギリギリ限界まで挑みましょう！   すると。今度は両サイドの市街地が姿を消し だだっ広い広場へと至ったら――――おめでとう！  コルサコフ市街の心臓部・レーニン広場ですっ！ 広場の中心には‥‥いました、いました！   栄えある20世紀の流行語大賞『 共産主義 』 その受賞者が誇らしげに立ってます！ なるほど〜！ 宗谷岬の北はまだ世紀末なんだ！ ‥‥と激しく実感しながら、ちょっくら休憩！ | |||||||||||||
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あ〜るシンド（ 古っ ）！ 今回この２kmの徒歩があるから 荷物を軽めにしてきたけど。それでもこれはキツいな〜！ 中性脂肪が良いカンジに燃焼されるのを実感できたぜ！ それにしても。結構近代的な街だな‥‥‥  ほとんどこの街について語るコトを放棄してますが 待てよ。こりゃあ‥‥あるかもしれねーな‥‥‥ ――と、海を見据えて大物狙う松方弘樹的な気分に 念のために旅立つ前にさんざん調べたロシアのイエローページを捲ります  それによれば、この街に一軒だけDVDショップらしきモノがある、とゆーんです もっとも。ロシアのアニメヲタが作成したショップリストでは サハリンにアニメDVDが販売された実績など書かれてませんので かなり空振りになる公算がデカんですが‥‥ ん〜と‥‥‥手持ちの資料によれば住所はソビエツカヤ通り40番地 あ。いま通ってる道ぢゃん！ え？ それで40番地を追うと  レーニン広場の南側の入口‥‥だとッ！ え？ え？ いま通ってきたトコだよ！ どこどこ？  アーッ！ アレですか！ ウソ？ マヂで？  気づかなかった！ こんな箱の中にDVDショップがある？ ホントだ！ あの階段のトコに表示されてる！   ふふふ。自分の才能が怖すぎるぜ！ 待って。もしココで日本アニメDVDがあったら欧亜が繋がっちゃう？ 去年イスラマバードで途絶した道が？ ユジノサハリンスクに行く前に？ そー思うと、ちょっと気が引き締まるな〜！ まあ。こんな辺境ですから、仮にあったとしても ハリウッド系の洋画DVDばっかでしょ〜がね？ とりま。タスクはこなしてみますか！ すいません！ 日本アニメはあり――――  ゲ――――――ッ！ ありやがったッ！ なんだよ！ この物量を効かした大侵攻はッ！ ラリホー‥‥‥ぢゃなかった！ 何だっけ？ 似た言葉で、気の抜けた語感のロシア語‥‥‥‥ そうそう！ ハラショーだよ！ ハラショー！  近作の深夜アニメもズラリ勢揃い？ ウソだろ？ おいおい！ ココは『 ポケモン 』とか『 NARUTO 』しかなくて やっぱユジノに行くしかねーな‥‥って展開のハズでしょ〜が！ なにホンキになって2棚も揃えてんの？ アンタ、バカなの？ それともバカなの？ ――――――あるいはバカなの？ てなワケで！ 心の準備がないままクライマックスです！ さて。どれを買いましょう？ 何せ、ココで買うモノは記念すべき欧亜直結の証人です！ なるべく、それにふさわしくないモノにしましょう！  ま。最新作って意味では『 スペースダンディ 』の１期目となりますが さらにバカっぽさがあって願わくば ヒャッホーなキャッキャウフフさがあるモノ‥‥！ さんざん迷った結果、手に取ったのは‥‥なんと！   『 超次元ゲイム ネプテューヌ 』でしたとさ！ あはははは！ コレが10年追い求めてきたアジアの集大成？ 良いです！ バカっぽさ100点満点っ！ 最高ですっ！ レジに持ってくと、値段はなんと400ルーブル（＝1200円） ネプテューヌごときで1000円も出すとゆ〜のは デコピンを喰らったよーなカチン度がありますが なにせココはコルサコフ唯一のDVDショップ！ ほかに選択肢がありません！ つーワケで！ ネプを持ってレーニン広場で高らかに宣言します！  2014年8月某日！ 極東ロシア時間で18:25！ ロシア連邦の片隅・コルサコフにて日本アニメDVD捕獲を達成！ さあ。コレでやるコトはやったし‥‥‥   へ？ ちゃんとコレに収録されてるか確認しろ？ あー、はいはい。その作業が残ってたか。そーでしたね‥‥ つっても。もう夕方ですし、ココではできません かといってコルサコフにはマトモにホテルはないし 今夜はユジノサハリンスクにホテルを予約してるモンな〜！ そんなワケで。検証作業はユジノサハリンスクまで持ち越しです！   さあ。だいぶ陽が傾いてきました！ バスターミナルまで急ぎましょう！ レーニン広場を後に、再びソビエツカヤ通りを進みます   広場を出て数十歩ほど歩くと、小さなバス停があり その先の交差点で左に下る道がありました   この交差点を左折し、坂を下って道なりに進んでくと   バスターミナルがあるハズ‥‥あるハズなんですが   ん‥‥‥どーにもそれらしきモノが見あたらないな〜 目に入ってくるモノといえば、実年齢35才をとーの昔に過ぎたとゆーのに いまだに不思議少女を気取ってる某大物声優の人生のよーな 同じ人類としてコッ恥ずかしい田舎街な光景が 呆れるぐらいにシブトく延々と続くばかり！   某大物声優への恨み辛みに関しては 帰国後にヤツの夢の中に現れてレム睡眠を良いコトに 心ゆくまでトラウマを植え付けてやるとして‥‥ おっかしーな？ 道はあってるハズなんだけど‥‥と思ってたら   あ。もしかして、アレですか？ あの青い掘っ立て小屋！ なんだか西部劇の保安官事務所的な佇まいをしてますが アレがサハリンの大都市間を結ぶバスターミナルとゆーから  ロシアって国はとことんフザけてます！ クッソー。北の大地め。どこまで私をホンキにさせんだ！ さて。私の中の文明規範をモノの見事に崩してくれたトコで こっからユジノサハリンスク行きのバスは〜っと！ 115番の路線バス？ えっと‥‥‥115番？  あっ！ やってきました！ この韓国製のバスですか！   グッドタイミングです！ さっそく乗り込みましょう！ 確かこの時間のバスは、帰宅客で混み合うってウワサでしたが 結局、乗ってきたのは数名のみのガラガラです‥‥   座ってると車掌のオバチャンが料金を回収しにきました 身振りで値段を聞くと135ルーブル？ 少し値上げしたみたいです かくしてガラガラの都市間バスは、コルサコフを出て 一路、35km先のユジノサハリンスクへと向かいます！ わずか５分でコルサコフ市の看板が過ぎ去り 丘陵の上に築いた三車線の道・豊泊街道を北上してきます  上下線で二車線。中央のレーンは追い越し車線とゆー この中途半端な道の配分は、ソ連時代に計画されてた 北海道侵攻作戦の時に戦車を移動するための道幅です！ そんな経緯はともかく。左側車窓は夕陽に染まったアニワ湾がときたま顔を出し  その向こう側には遥か遠くにクリリオン半島が見えます！ 途中、いくつかのバス停に立ち寄りますが 見渡す限り原生林か原野とゆー究極の二択な光景に はたして棲んでるヒトなんているのか？ 荒れ狂う そんなドン小西のドンズマリ感を なかなかどーして良いカンジに魅せる中 やがて。夕陽がキレイだったアニワ湾が途切れた左車窓には 広大な湿地帯がクリリオン半島の尾根まで続いてます！  街灯ゼロ！ 人工建築物ゼロ！ 手つかずの大自然！ あるのは白樺とエゾ松の原生林！ こんなモッタイない土地の使い方をしながらも なおもロシア人が北海道を欲する意味が理解できません！ ただ。それよりもナニゲに文明力ゼロに陥ったこの地点で もし仮にバスがエンジントラブルで故障したら‥‥ そんな想いにゾッとしながらも、バスは全速力で北上中 ええ。もう全速力です。どんなスピード感かとゆーと 坂本真綾が急速にオバサマ顔になったぐらいの加速度です しだいに蛭子能収＆太川陽介がいつも味わう 『 魔の三日目 』感が車内に充満してきた頃 左車窓にサハリン最大のショッピングモール―――   シティモールが出現しましたッ！ コレはユジノサハリンスク市内に入ったコトを意味します！ しだいに街並みがハッキリと道路沿いに展開し 煌々と灯る街灯に彩られた格調ある街路へと入りました あれだけ原生林の中をドカンターボでブッとばしてたバスは 信号とゆー文明の力の前にストップしたり曲がったりして よーやく人としての秩序を得られたコトで安堵したとき ついにユジノサハリンスクの駅舎の前で静かに停止！  ホントに半日で海路で外国の大都市に着いちゃったよ！ スゲーな！ 稚泊航路！ 病みつきになりそーだぜ！ | |||||||||||||
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